日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)が中東オマーンの販売代理店に支出した資金を私的に流用したとされる特別背任事件で、弁護団の高野隆弁護士は12日、東京地検に提出した「取り調べに関する申入書」を自身のブログで公開した。黙秘権を行使しているのに連日、長時間の調べを受けており、「拷問だ」と批判している。
ゴーン氏息子は資金還流先なのか 電話取材で本人語った
カルロス・ゴーン もたらした光と影
申入書は8日付。それによると、ゴーン前会長は弁護人の助言に従って、再逮捕の当初から「供述は一切せず、いかなる文書にも署名しない」という考えを検事に表明。それでも地検特捜部の検事は毎日、東京拘置所内の取調室に来て質問を繰り返し、5時間近くに及ぶ日もあるという。
ゴーン前会長は検事に対し、「…