熊本地震の発生から3年を翌日に控え、熊本県益城町木山の交流情報センターミナテラスに13日、献花台が設置された。大切な家族を失った町民や町関係者らが訪れ、手を合わせた。
特に被害の大きかった木山地区の井芹葉子さん(86)は、県外に避難し体調を崩して亡くなった夫の昭雄さん(当時89)をしのび、白い花を手向けた。
昭雄さんが亡くなった後、町内の仮設団地に身を寄せた。「なんで先に逝ったとね」。地震がなければ元気だったはずの夫。最初は立ち上がれなかったが、周りの人に支えられ、少しずつ前向きになれた。
元の場所に家を再建し、夫の年齢になるまで元気でいたいと思うようになった。献花台を前に「もう少し私を見守ってください」と胸の内でつぶやいた。
町役場職員の桑原孝太さん(2…