東京都台東区の鶯谷地区で、売春をする女性らからみかじめ料を集める「縄張り」を巡り、対立する暴力団組員を殴りけがをさせたとして、警視庁は指定暴力団関東関根組系総長の福田正紀容疑者(55)=東京都台東区根岸2丁目=ら男3人を傷害容疑で逮捕し、22日発表した。福田容疑者ら2人は容疑を認め、別の1人は否認しているという。
警視庁は、取り締まりの強化で暴力団の資金獲得が厳しくなる中、有力な資金源であるみかじめ料などを巡る争いに発展したとみて、近く鶯谷の「縄張り」の実態解明に乗り出す。
組織犯罪対策4課によると、3人は昨年10月16日午後10時ごろ、台東区根岸1丁目の路上で、別の指定暴力団住吉会系組員(51)を殴る蹴るなどし、顔と肩に軽傷を負わせた疑いがある。現場周辺では福田容疑者や被害者の組が、それぞれ「縄張り」内で風俗関係者らからみかじめ料を集めるなどしていたが、境界を巡ってトラブルになったという。
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