就職活動と採用の枠組みについて、経団連と大学側は22日、「産学協議会」を東京都内で開き、新卒での一括採用を維持しつつ、通年採用を広げていく方針で一致した。通年採用では転職者や留学の経験者らを中心に採る方向だ。政府への提言としてまとめた。
協議会の正式な名前は「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」。経団連が大学側に呼びかけて今年1月に設けた。採用の中長期的なあり方をめぐっては、政府の未来投資会議も検討しており、今夏にまとめる成長戦略に盛り込む。経団連と大学側の提言は、ここに反映される見通しだ。
提言は「これまでの新卒一括採用のみでは企業の持続可能な成長は困難」と指摘。「新卒一括採用に加え、学生個人の意志に応じた複線的で多様な採用形態に、秩序をもって移行すべきである」とした。
協議会の後、経団連の中西宏明…