家庭用磁気商品を巡りオーナー商法を展開した「ジャパンライフ」の関係先を25日、警視庁などが家宅捜索した。高齢者たちから多額の資金を集めたまま突然倒産して1年半。元社員の東日本在住の30代男性は「自分自身も資金を失ったが、私は加害者。返せるものならお金を返したい」と話す。
ジャパンライフの関係先を家宅捜索 オーナー商法展開
男性は2006年ごろ、同社の求人情報を見つけて応募した。磁気を使ったベルトやベッドなどのレンタルや購入を勧めたり、商品を第三者に貸す「オーナー」になるよう勧誘したりすることが仕事。月5千円から3万円で借りられる商品は、買うとネックレスが100万円、ベルトは600万円もした。オーナーには年6%の利息を約束し、投資額に応じて購入代金が安くなる「割引制度」があった。
当初はうさん臭いと思った。ただ、身につけた利用者が「腰が楽になった」「スムーズに歩けるようになった」と喜ぶのを見て、疑念が消えていった。
入社当時、配属先の支店にいた社員は4人。実際の勧誘は、県内の「代理店」と呼ばれる会社が担った。男性は社員に同行し、顧客を集める方法を学んだ。
代理店は口コミで高齢者を集め…