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サワラ姫の恩返し…伝説推す港町、青魚入りギョーザの味

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2019-4-29 9:59:13  点击:  切换到繁體中文

 



蒸し上がった「韓記海鮮餃子」のサワラギョーザ=2019年4月18日、中国・営口市、平井良和撮影



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荒波が打ちつける岩礁にそびえる高さ60メートルの人魚像。伝説の「サワラ姫」をめぐる戦いや愛の物語に彩られた街で、中国でも珍しい青魚を包んだギョーザが食べられるという。伝説の味はいかほどか。東北部の渤海に面した静かな港町に向かった。


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遼寧省営口市の中心部から、車で1時間ほど南下したところにある街の名は「パー魚圏(ユイチュワン)」。「パー魚(ユイ)」とはサワラのことで、名の通りサワラを名産とする人口約50万人の港町だ。サワラは日本では漢字で「鰆」と書くが、中国では魚へんに「抜」の字のつくりを合わせ、「パー」と読む漢字がサワラを表す。


この街のシンボルになっているのが、真珠を天に掲げ、街を見守るようにそびえ立つサワラ姫の像だ。はるか昔、この地でサワラ姫が苦難を乗り越えて人間の青年と結ばれた――そんな伝説を基に、2009年に建てられたという。




「サワラ圏」の市場に並ぶサワラ=2019年4月18日、中国・営口市、平井良和撮影



サバ科のサワラは、日本ではみそを使った西京焼きなどでなじみが深い。春に産卵場所となる瀬戸内海に面した岡山県が一大消費地だ。一方の中国では、この営口市が面する渤海が産卵場所の一つで、やはり付近の街が大消費地になっている。中国北部ではギョーザは主食。サワラギョーザを食べる街とは、すなわち主食としてサワラを食べる街ということになる。


じっくり蒸し上げ


お昼時に訪ねたのは、市内に4店舗を構える「韓記海鮮餃子」の本店。ガラス張りの厨房(ちゅうぼう)の中で、4人の従業員がギョーザの皮をのばし、具材を手に取り、次々に包んでいく様子を見ることができる。


「何でも包む」とも言われるほ…



 

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