[PR] インドネシアの首都ジャカルタの川で昨年、野生のワニが見つかったことが地元のニュースになった。かつてはよく見られたそうだが、都市化が進んだせいで最近はほとんどその姿を目にすることがないためだ。 そんなワニをかたどった巨大なパンが、ジャカルタの結婚式に欠かせない縁起物だと聞いた。全長1メートルほどの雄と雌のつがいで、もちろん食べられるという。 ぜひ姿を拝んで、どんな味か、かじってみたい。 【特集】きょうも世界はおいしそう…「地球を食べる」 ワニパンがお目見えするという下町の結婚披露宴にお邪魔させていただくことになった。披露宴の2月9日朝、ジャカルタ西部のラワ・クマンギサン地区に車で向かった。「ワニパンを見たいなら新郎宅へ」と聞いて訪ねると、親類や隣人らが家の外まであふれかえっていた。 家の中も、かごに山盛りでラッピングされたリンゴやブドウ、ジュース、卵、菓子……。新品のシャンプーやミキサー、ティーセット、テレビと、足の踏み場がない。新郎の親類がお金を出しあって用意し、この日に披露宴がある新婦宅に持って行くという。 ワニパンは、ソファに格上の扱いで置かれていた。うわさ通りの1メートル長のペアで、小さい子ワニパンもそばに一匹。焼きパンで、表面は茶色だ。 「ワニパンはブタウィの慣習で… |
ご祝儀のワニパン、新郎の父「見習いたい」 ジャカルタ
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