知人男性の遺体を雑木林に埋めたとして、千葉県警は3日、いずれも千葉市中央区大巌寺町の無職、進藤正幸(69)、大石徳雄(69)両容疑者を死体遺棄の疑いで逮捕し発表した。2人は容疑を認めているという。県警は司法解剖で死因の特定を進め、死亡の経緯を調べる。
県警によると、2人は1月20日ごろから21日までの間、共謀し、千葉市中央区白旗3丁目の大内軍際(ぐんさい)さん(79)の遺体を、千葉県東金市松之郷まで車で運び、掘った穴に埋めて遺棄した疑いがある。進藤容疑者が2日午後、千葉市内の交番に「大石さんの遺体を埋めた。黙っているのが苦しくなった」と自首。県警が3日、遺体を見つけた。
遺体は地表から数十センチの土中に衣服や靴を身に付けた状態で埋められていた。一見して致命傷となるような外傷はなかったという。
捜査関係者によると、2人は「大内さんを他県に連れて行こうとしたら死んでしまった。遺体の処理に困って捨てた」などと話し、他にも事件に関与した人物がいると説明しているという。
遺体が見つかったのはJR東金線東金駅から北に約2キロの県道沿い。夜間の人通りは少ないという。