「男女共に働けた方が?」私の問いにサウジ女性は答えた——贯通日本资讯频道
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「男女共に働けた方が?」私の問いにサウジ女性は答えた

首都リヤドの空港に降り立つと砂混じりの空気が立ちこめ、顔のみならず全身を覆った。4月27~29日、河野太郎外相の訪問に同行してサウジアラビアを訪れ、取材をした。そこで見たのは、社会に出て働くようになった女性たちの姿と、改革に日本がどうかかわっていくかという課題だった。



サウジでは、女性は家族以外の男性の目に触れないよう、全身を覆うマントのような民族衣装「アバヤ」を着るべきだとされている。女性記者の私は、サウジに到着して空港から宿泊先のホテルに向かう車中で、在サウジ日本大使館の職員から貸し出された黒いアバヤを羽織うよう促された。


アバヤは両腕のほか、足元はくるぶし近くまで覆われる。歩いたり走ったりするのには少し不便だ。サウジの女性には、目以外の顔も黒いスカーフで覆っている人が多い。訪問者の場合は、顔や髪を覆う必要はない、と日本外務省は説明した。


アバヤを身につけると、中に着る服はほぼ見えなくなる。普段なじみのない衣装を着られるのはうれしくも思う。私が借りたのは柄のないシンプルな布地のものだったが、一見黒い布地だけに見えるアバヤの中には、よく見るとししゅうつきの華やかなものもあった。同行した日本人の男性記者や外務省職員たちは、何も特別なものを羽織る必要はなかった。


サウジでは、イスラム教の影響や現地の慣習で、女性は家族以外の男性と公共の場で同席したり会話したりすることはタブーだった。長年、法律で職場での男女の接触は禁止され、女性の仕事や活動は制約されてきた。


現在、観光目的でのサウジ入国は認められておらず、外国メディアの取材機会も制限されている。渡航前には日本外務省から「勝手にサウジ人の写真を撮ったり、インタビューをしたりしないように」と指示された。


「改革支援」アピールする日本


日本は石油輸入の約4割をサウジに依存する。またサウジは中東情勢に大きな影響力を持つことから、日本政府は「中東地域の安定の要」(河野氏)と、サウジとの関係を重視し、ビジネス拡大にも期待する。


今回の河野氏の訪問で日本政府が強調したのが、「改革が進むサウジ」の姿と、「その改革を支援する日本」だ。


リヤド中心部から車で約40分。郊外の工場が立ち並ぶエリアを河野氏の視察に同行して訪れた。


女性の雇用が進む、日本とサウジの合弁企業であるユニ・チャームのリヤド郊外の工場。紙おむつや生理用品などを生産し、サウジ国内のほか、中東やアフリカに輸出している。1992年に設立され、2012年、女性のみが働く工場を稼働した。当初20人ほどだった女性の工場従業員は約90人に増えたという。


工場の入り口の扉には、「女性専用」と書かれた紙が張り出されていた。女性工場のリーダーを務めるアミーナさん(35)らが、河野氏に工場内での女性の働き方や託児所などを案内した。工場には普段、男性が立ち入れないので、普段、女性はアバヤを身につけずに作業しているという。


だが、この日の視察では河野氏をはじめ男性が立ち入るため、数十人の女性はアバヤを身につけて、ベルトコンベヤーの前に立って黙々とおむつの梱包(こんぽう)などをしていた。


河野氏は視察後、記者団に「多くの日本企業にこうしたサウジアラビア、中東への投資というものを考えていただけるよう、支援もやっていかなければいけない」と語った。


アバヤを脱いで働く女性たち


河野氏らが工場を去った後、アミーナさんが女性記者だけを工場内に招いてくれた。ついて行った。


アミーナさんは、アバヤを脱ぎ…


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