日系米国人彫刻家、イサム・ノグチ(1904~88)が設計した、広島市の平和大橋の北側欄干にスプレーのようなものを使った落書きがあるのが4日見つかった。広島県警が器物損壊の疑いで調べている。
橋のほぼ中央部分に黒い塗料でアルファベットのような文字が、縦約50センチ、幅約80センチにわたって書かれていた。4日朝、通行人から広島中央署に通報があった。現場はすでに、ブルーシートで覆われている。
広島平和記念公園に面した平和大通りにあるこの橋は、3日に開幕した「ひろしまフラワーフェスティバル」のため、日中は多くの人でにぎわっていた。
欄干は、1952年の完成当時の姿を取り戻すための修復工事が行われ、今年3月に作業が完了。同時に欄干の隣には、新たな歩道橋が開通しており、落書きは橋の上から書いた可能性がある。