うその決算書を提出して銀行から融資金1億円を詐取したとして、警視庁は8日、破産手続き中の室内装飾品販売会社「ラポール」(東京都港区)元社長の鈴木忍容疑者(44)や、金融ブローカーの黒木正博容疑者(53)ら5人を詐欺の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。警視庁は黒木容疑者が同社を実質的に運営し、事件を主導したとみている。
捜査関係者によると、黒木容疑者らは2016年5~9月、架空の売り上げを計上するなどしたラポールの決算書を福岡県内の銀行に提出し、融資金1億円をだまし取った疑いがある。同社への影響力が及んだとされる15年以降、全国の十数社の金融機関から二十数億円の融資を引き出しており、経緯を調べる。
破産管財人の調査報告書による…