政府は21日午前、交通事故防止対策を検討する閣僚会議を開いた。大津市の県道交差点で園児ら16人が死傷した8日の事故を受け、安倍晋三首相が、未就学児らが通園や散歩などで日常的に使う道の安全確保策のとりまとめを指示した。
首相は「交通事故から次世代を担う子どものかけがえのない命を社会全体で守るため、政府一丸となって取り組んでいく」と話した。担当する宮腰光寛・少子化対策相は閣議後の記者会見で、警察庁や国土交通省など関係省庁の局長級の作業チームを21日中に立ち上げ、早急に対策をまとめる考えを示した。
首相は東京・池袋で80代の男性が運転する車が暴走し12人が死傷した事故にも触れ、ペダルの踏み間違いによる誤発進の抑制機能など自動車メーカーが開発している新たな安全技術を考慮して対策を進めることも指示した。(吉川真布)