「クレジットカードで決済すれば、代金に利益を上乗せして返金する」などと約束し、関連のネットショップでカード決済をさせる副業を提供していた岡山県の会社が返金を滞らせ、参加者とトラブルになっていることがわかった。巨額のカード支払いを抱える参加者が相次いでいるとみられる。愛知県警は28日、岡山県や名古屋市などの関係先を出資法違反容疑で捜索を始めた。
「果物、売れる」副業ビジネス、「返金途絶えた」相次ぐ
捜査関係者やウェブサイトなどによると、この会社は岡山県赤磐(あかいわ)市の「西山ファーム」。同市内で観光農園を運営し、イチゴや桃を栽培。東京・表参道や岡山市内にカフェも展開している。
複数の参加者や同ファーム関係者によると、参加者がファーム側が指定するネットショップで商品を購入・カード決済すれば、毎月、決済額に数%を上乗せした額が入金されるというもの。ほとんどの場合、購入した参加者への商品の発送はなく、同ファーム側から「(参加者が注文した)商品を海外に転売して利益が出ている」などと説明を受けていた。
ところが、今年に入ってから一部の参加者への返金が滞った。愛知県内の参加男性は3~4月に予定されていた1千万円以上の入金がなく、カード会社に支払いを待ってもらうなどしている。名古屋市の男性には3月以降の返金がなく、860万円のカード払いを抱えている。同ファームからはその後、1年間かけて返金することへの合意を求める文書が届いたという。
同ファーム副社長だった男性によると、このビジネスは、同ファームが海外に輸出する果物などを「仕入れる」作業で、2015年ごろに始めた。信頼する数人が参加していたが、人づてに参加者が飛躍的に増加したという。今年に入ってカード決済を代行する会社との間に問題があり、参加者が決済した金が同ファームに入らなくなったと説明。参加者約700人中、約600人とは分割返済することで和解した、としている。
また一部参加者によると、「保…