川崎市多摩区で児童ら19人が殺傷された事件で、川崎市は29日、岩崎隆一容疑者(51)=川崎市麻生区、直後に自殺=と同居していた高齢の伯父と伯母など親族から計14回にわたって相談を受けていたことを明らかにした。伯父や伯母と岩崎容疑者はほとんど会話がなく、自宅に介護サービスの提供者が入った場合に、岩崎容疑者がどう反応するかを心配していたという。
死傷事件容疑者、近隣トラブルも 川崎市内に住む51歳
児童集まる場所を把握か、自宅から直行 川崎19人殺傷
市精神保健福祉センターによると、2017年11月15日から今年1月10日までの間、電話での相談が6回のほか、区役所などで伯父と伯母、親族を含めた面接を8回行った。岩崎容疑者本人との接触はなかったという。
同居の伯父と伯母は高齢であることから介護サービス導入を検討。ただ岩崎容疑者とのコミュニケーションがほとんどなかったことから、外部の支援者が家の中に入ることに対して、岩崎容疑者がどう反応するのかと心配していたという。
市によると、岩崎容疑者は長期間にわたって就労せず、伯父や伯母ともほとんど会話がない状態だった。ただ、伯父や伯母が食事を用意したり、小遣いを与えたりしたこともあり、険悪な状態ではなかったという。
相談の結果、昨年6月から訪問看護などのサービスを開始。スタッフが家に出入りするようになっても、特に岩崎容疑者とトラブルになるようなことはなかった。
同センターは「次の段階」とし…