破産手続き中の室内装飾品販売会社「ラポール」(東京都港区)の実質的オーナー黒木正博容疑者(53)ら5人が銀行から1億円を詐取した疑いで逮捕された事件で、警視庁は29日、別の2行からも融資金計1億7千万円をだまし取ったとする詐欺容疑で5人を再逮捕し、発表した。
調べに対し、黒木容疑者は「関与していない」と容疑を否認。元社長の鈴木忍容疑者(44)ら3人は「黒木容疑者と共謀した」と認めているという。
組織犯罪対策4課によると、5人は2016年、架空の売り上げを計上するなどしたラポールのうその決算書を2行に提出し、融資金計1億7千万円をだまし取った疑いがある。15年以降、同様の手口で17の金融機関から約22億円の融資を受け、黒木容疑者の暴力団関係者からの借金の返済などに充てられた、と警視庁はみている。