千葉県銚子市沖で26日未明、貨物船2隻が衝突し、愛媛県今治市の千勝丸(499トン)が沈没した事故で、第3管区海上保安本部(横浜市)は30日、船内から機関長の瀬野博さん(69)=秋田市=を発見したと発表した。瀬野さんはまもなく死亡が確認された。溺死(できし)とみられる。事故の死者は3人となった。
酸欠、寒さ…船内捜索は「時間との闘い」 銚子沖事故
海保によると、30日午後1時10分ごろ、千勝丸周辺の海底を捜索していた潜水士が、窓越しに人の足のようなものを確認。午後2時半ごろから船内を捜索し、海水で満たされた居室で瀬野さんを発見した。
事故は26日未明、銚子市の犬吠埼の南約11キロの海上で発生した。千勝丸と、広島県呉市のすみほう丸(499トン)が衝突し、千勝丸が沈没。乗っていた5人のうち、船長は救出されたが、3人が死亡。1等機関士が依然行方不明となっている。