川崎市多摩区の路上で児童ら多数が殺傷された事件で、刃物で襲ったとされる岩崎隆一容疑者(51)が使っていた金融機関の口座に定期的な入金がなかったことが捜査関係者への取材でわかった。一方、事件当時には現金約10万円を持っており、入手の経緯や生活の実態について調べている。
死傷事件容疑者、近隣トラブルも 川崎市内に住む51歳
捜査関係者によると、岩崎容疑者の金融機関の記録を調べたところ、入金の記録があったが、定期的なものではなかったという。神奈川県警は、岩崎容疑者には給与などの定期収入がなかったとみている。
岩崎容疑者の親族から相談を受けていた川崎市によると、岩崎容疑者は長期にわたって就労しておらず、親族から小遣いを渡すことがあったという。
事件当時の岩崎容疑者は黒い服と紺色のジーパンを身につけ、ジーパンのポケットからは現金約10万円と身分証が見つかった。一方で、財布は持っていなかったという。
県警は5月31日、事件で軽傷を負った女児が新たに1人確認され、重軽傷者は計18人になったと発表した。小6の女児(11)と別の児童の保護者の男性(39)が死亡している。