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「フィギュアはアート」 町田樹さん、監修映画を語る

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2019-6-1 13:39:33  点击:  切换到繁體中文

 

フィギュアスケート男子で2014年ソチ五輪代表だった町田樹(たつき)さん(29)が字幕の一部監修などにかかわった映画が31日、公開された。英国のフィギュア選手の生涯を追ったドキュメンタリー「氷上の王、ジョン・カリー」。町田さんは9日にあった上映前のイベントで、フィギュアの歴史や未来について語った。


カリーは芸術性に重きを置いた演技で、1976年インスブルック五輪で金メダルを獲得した。一方でゲイであることが一部で報道され、論争が巻き起こった。偏見に屈することなく、プロに転向後はアイスショーなどで活躍し、94年、エイズのため44歳で亡くなった。映画は栄光の陰に抱えていた孤独やエイズとの闘病などを当時のインタビューなどで迫る。


町田さんは14年の全日本選手権を最後に引退し、その後、プロ活動も終えた。いまは早大大学院に在籍し、研究者の道を選んでいる。日本公開にあたり、フィギュアの専門用語を映画の場面に合うように監修したという。主人公のカリーについては「スケート靴をはいた人間が美しく映えるフォルムを熟知している人。僕にとってポラリス(北極星)。不動の基点として輝き、誰もが目標とすべき指標」と、独特の表現で評した。


さらに、「フィギュアスケートはスポーツだが、同時にアートやエンターテインメントでもある。そう胸を張って言えるのは、彼の功績が大きい。60~70年代は男が優雅に踊ることに偏見があった。彼はその偏見と闘って打ち破った」。


町田さんは競技の未来についても語った。いま、男子フィギュア界は、五輪2大会金メダルの羽生結弦(ANA)が4回転半ジャンプへの挑戦を口にしたり、18年平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(トヨタ自動車)が5回転への意欲を示したり、新たな時代を迎えようとしている。「技術はどんどん革新的になっていく。考えないといけないのは、技術を使って何を表現したいのか、ということ。それがないと、ジャンプ大会になる」。現役時代、芸術性にこだわった町田さんの思いがあふれた。


さらに、人工知能(AI)の競技への関わりについても論じた。「体操界ではAIを導入した採点ができるように開発が進められている。いま、回転不足やスピンのレベルの採点で議論が起きている。技術点はAIに任せた方がいいのではないか。AIと人間が相互補完的な演技の評価システムを構築する時代になる」と見通しを語った。(浅野有美)



 

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