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限界集落の「終活」も語ろうじゃない 18歳が唱える道

ひと 前田陽汰さん(18)


消滅しそうな集落について、「終活」の視点でも語り合おう。そんなネット上での語り場「ムラツムギ」を、慶応大学1年生の前田陽太さん(18)が、全国の有志と共に立ちあげた。将来は「まちの終活専門家」を目指す。高校生の「島留学」などで活性化に成功した島根県海士(あま)町で、島民たちの本音に接したことが原点だった。


消滅寸前の集落のことを「再生」の一点張りではなく、「終活」の視点でも語り合おう。そんなネット上の語り場コミュニティー「ムラツムギ」を今春、全国の有志4人と共に立ち上げた。


東京都出身。高校進学時、大好きな釣りを楽しみたくて、島おこしのため県外から生徒を受け入れる島根県の離島・海士(あま)町の隠岐島前(おきどうぜん)高校へ。週末、釣りざお片手に島内を巡り、農作業などを手伝ううちに、島民の本音に接した。


先祖から受け継いだ農地を引き継ぎたくても、島に子孫がいない。都会で暮らす子供に「帰れ」と言えない――。ある漁師からは「島に帰って来たらオレの船をやる」と言われた。「先祖が守り続けたものを終わらせてしまう罪悪感。それが島民の人生をつらくしている、と感じたんです」


集落が無人になる前に、しきた…


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