フランス人デザイナーが京都の寺で、使われなくなった着物や帯を服飾品によみがえらせる活動をしている。デザイン性などを高めて新たな価値を生み出すリサイクルは「アップサイクル」と呼ばれる。寺の一室で手仕事を続けながら、市民向けのワークショップも開いて和の美をアップサイクルする方法を伝えている。
京都市下京区にある桂山宝蓮寺。8畳ほどの庫裏の一室がデザイナーのクレモンティーヌ・サンドネールさん(29)のアトリエだ。フリーマーケットで購入したり、中古業者から買い付けたりした色鮮やかな着物や帯から布地をとり、ミシンを使ってバッグや帽子に仕上げていく。「京都に来て、金やモノトーンなどを多く使うようになった。環境は物の感じ方を変えます」と話す。
サンドネールさんは、環境意識…