愛知県は11日、2025年に移転新築する愛知県体育館(名古屋市中区)の基本計画を発表した。最大収容人数は現在の2倍超の約1万5千人となり、横浜アリーナ(横浜市)や有明アリーナ(東京都)などと肩を並べる国内有数の屋内体育施設になる。
大相撲、ピンポン外交… 愛知県体育館、老朽化で移転へ
名古屋駅、変わりゆく街
愛知県体育館は1964年に名古屋城二の丸に開館。毎年7月の大相撲名古屋場所は、夏の風物詩となっている。冷戦期の71年に世界卓球選手権大会が開かれ、米中の関係改善につながる「ピンポン外交」の舞台ともなった。2025年に、約800メートル北の名城公園(同市北区)内に移転することが決まっていた。
基本計画によると、新体育館は延べ床面積約4万3千平方メートル、高さ31メートル。大相撲では、現在より約3千人多い1万1千人が収容可能で、両国国技館(東京都墨田区)と同規模になる。また、バレーボールなどの世界大会が開催できる「クラスS」のアリーナになるほか、26年に愛知県で開かれるアジア競技大会でも利用される予定だ。
施設整備や運営を民間に委託す…