大阪府警吹田署の千里山交番前で刺され、16日から意識不明の重体となっていた古瀬鈴之佑(こせすずのすけ)巡査(26)について、府警の石田高久本部長は20日の記者会見で、「命の危険もあったが、早期の適切な治療と本人の強靱(きょうじん)な体力のおかげで順調に回復に向かっている」と明らかにした。
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吹田署捜査本部によると、古瀬巡査は16日朝、現場へ出動しようと交番を出た矢先に、包丁(刃渡り約15センチ)で腕や脚など計7カ所を刺され、うち1カ所は左胸から肺を貫通し、心臓に達する深さ約11センチの傷だった。肺の一部の摘出手術を受けたという。
記者会見で、石田本部長は「本当に多くの方々から心温まるお見舞いの言葉をもらっている」と感謝し、「(府警の)全職員が古瀬巡査の一日も早い回復を祈っている」と語った。
古瀬巡査を襲って拳銃を奪ったとして、府警は17日、飯森裕次郎容疑者(33)=東京都品川区=を強盗殺人未遂の疑いで逮捕している。