日本外国特派員協会は28日、同日夜に開くことになっていた日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)の記者会見が中止になったと明らかにした。弁護団から「家族の強い反対があり、会見は中止とする」と連絡があったという。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
ゴーン前会長は4月、会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕された後にビデオメッセージを公開。事件について日産経営陣による「陰謀だ」と主張していた。会見では、保釈条件で妻との接触が禁じられていることなどを不当だと訴えるとみられていた。妻のキャロルさんは朝日新聞の単独インタビューに対し、接触禁止について「残酷だ」と批判していた。
ゴーン前会長は金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)と会社法違反(特別背任)の罪で起訴された。4月25日に保釈され、証拠や争点の整理が東京地裁で進められている。