第1次世界大戦後に生まれた国際労働機関(ILO)が今年、100周年を迎えました。6月にスイス・ジュネーブで開かれた第108回総会では、今後のILOの活動の指針になる「仕事の未来に向けたILO100周年記念宣言」を採択しました。宣言の意義について、ガイ・ライダー事務局長が朝日新聞に寄稿しました。(原文は英語。翻訳はILO駐日事務所による)
私の仕事は明日もある? 技能はまだ通用する? 上司はアルゴリズム(コンピュータープログラムなどの問題を解く定式的な手順)になる? ロボットに乗っ取られる? 仕事の世界が大きく混乱する中、人々はこんな自問を繰り返している。
科学技術の進歩、人口構造の変化、気候変動、グローバル化がもたらす課題に、ILOも主要20カ国・地域(G20)も焦点を当てている。
デジタル化がもたらす機会の活用や、環境に優しいグリーン企業促進、労働市場における男女平等の達成など、G20大阪サミットの議題の多くがILOの活動と共鳴している。
サミットに向けた安倍首相の、…