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第1次世界大戦後、平和と労働条件の改善を目指して生まれた国際労働機関(ILO)が今年、100周年を迎えた。6月10~21日にスイス・ジュネーブで開かれた第108回総会では、仕事の上での暴力・ハラスメントを禁じる条約や、今後のILOの活動の指針になる100周年記念宣言を採択して閉幕した。総会での議論の様子を報告する。 私の仕事は明日もある? ILO事務局長が見る職の未来 抱き合って喜ぶ 今回採択された暴力・ハラスメント条約は、批准国には暴力・ハラスメントを禁止し、使用者に防止措置を求める法整備や被害者の保護・救済を義務づける。ハラスメントに対する認識が国ごとに大きく異なるなか、国際標準をつくろうという野心的な取り組みだ。 議論の舞台となった委員会で事実上の審議が終わったのは、19日午後5時過ぎ。条約のガイドラインとなる勧告の最後の条文が合意されたことを議長が宣言すると、会場は拍手と歓声に包まれた。時には激しく応酬した労働側と使用者側の代表は抱き合ってお互いをたたえた。 ILO条約は2回の総会で議論されることになっており、暴力・ハラスメント条約が議論されるのは昨年に続いて2回目。 委員会は政府側、労働側、使用者側で構成される。日本の労働政策審議会と同じような三者構成だ。各国政府の委員はそれぞれ意見を表明できるが、労働者側と使用者側は、代表の1人しか発言できない。 委員会は深夜まで続くこともある。委員会の合間に、労働側、使用者側が、それぞれ会合を開いて作戦を練る。政府も地域ごとに分かれて意見を調整する。 実際の議論では、事前に出された原案に対する修正意見が一つ一つ検討される。正面のスクリーンに修正意見が示され、その意見で合意されれば、原案に修正が加えられる。 LGBTの扱い、投票に 最も議論が沸騰したのは、LGBTなどの性的少数者に対するハラスメントの扱いだった。原案では、条約に「脆弱(ぜいじゃく)なグループ」の権利を確保すると明記し、勧告案にある「脆弱なグループ」のリストにLGBTを含めていた。 LGBTを法律で禁止している… |
LGBT巡り議論沸騰 ハラスメント条約の舞台裏
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