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労政審の樋口会長が退任 統計不正の調査巡り批判も

厚生労働省の労働政策審議会(厚労相の諮問機関)の樋口美雄会長が退任し、新会長に22日付で東洋大名誉教授の鎌田耕一氏が就任した。樋口氏の退任は4月26日付。会長の任期は2年間で、樋口氏は2013年から3期6年間務めた。今回は改選時期で、厚労省によると、退任は本人の意向という。


樋口氏は労働経済学の専門家で、2013年4月に労政審会長に就任した。労政審は学識者ら公益委員と労使の代表者による三者構成で、労働関係法令を審議する。樋口氏の在任中には、昨年6月に成立した「働き方改革関連法」の法案要綱などが審議された。


樋口氏は厚労省の「毎月勤労統計」の不正問題で、検証組織である特別監察委員会の委員長も務めた。監察委は「第三者委員会」と位置づけられたが、樋口氏が労政審の会長や、厚労省所管の独立行政法人の理事長などを務めていたため、野党に「第三者性には疑いがある」と指摘される場面もあった。


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