政府は31日の経済財政諮問会議で、今年の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の骨子案を示した。不安定な生活を送る人が多い「就職氷河期世代」の就職を後押しする制度や、高齢者雇用の促進について盛り込んだ。人手不足が深刻になる中、働き手を増やして成長率を維持したい狙いがある。6月中の閣議決定をめざす。
骨子案は、今年の方針に盛り込まれる政策項目を挙げる「目次」にあたる。政府が目玉として強調するのは、就職氷河期世代への支援策を記した「3年間の集中支援プログラム」だ。30代半ばから40代半ばとされる対象世代を正社員として雇った企業への助成金の拡充や、職業訓練の充実などが盛り込まれる見通しだ。
会議後に会見した茂木敏充経済再生相は「どれくらいのスパンで、どれくらいの人数(への支援)を達成するか検討したい」と語り、数値目標も方針に盛り込む意欲を示した。
ロスジェネはいま
所得を向上させる策として、「…