参院選公示を前に立憲民主党が3日夕、大阪市のJR京橋駅前で街頭演説会を開いた。蓮舫副代表や辻元清美・国対委員長のほか、同党が擁立予定の女性候補者がずらりと並び、雨の降る中、帰宅途中の会社員や学生らに支持を呼びかけた。
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「筆談ホステス」として知られる斉藤里恵氏は比例区から立候補する見通し。手話と通訳を交え、「障害がある当事者の声を国会に届けたい」と訴えた。続いて同じく比例区から立候補予定の元「モーニング娘。」の市井紗耶香氏がマイクを握った。「私には子どもが4人いる。子育ての当事者が少ない国会に挑戦したい」と訴えた。
さらに、地元・大阪選挙区(改選数4)から立候補する予定の亀石倫子氏が登場。弁護士として借金や過労死の問題に向き合ってきた経験に触れ、「自己責任のひとことで済まされていいのか。社会に覆う閉塞(へいそく)感を振り払い、自由で多様な生き方を実現したい」と強調した。
今回の参院選に立憲は42人を公認し、11人を推薦する。そのうち女性は半数近くの計25人だ。昨年5月、国会と地方議会の選挙で、各政党に候補者数をできる限り男女均等にするよう求める候補者男女均等法(日本版パリテ法)が成立する中、「女性の政治進出」をアピールする構えだ。
辻元氏は3日、「出産・育児、教育、雇用、介護と生活のあらゆる場面で、女性は当事者。女性議員を増やすことで社会保障は充実する」と話した。(室矢英樹)