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みんなで探せミドリムシ、渡り鳥…注目集める市民研究

科学の研究に市民が参加する「シチズンサイエンス(市民科学)」が注目されている。身近な動植物から天文学まで研究テーマは幅広く、一流科学誌に掲載された例もある。教育に生かす企画も始まり、優秀な才能を見いだすきっかけにもなると期待されている。


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高校生が草むらをかきわけ、水たまりを越え、緑色の水面に手を伸ばしてプラスチック容器に水をすくっていく。横浜市港北区の鶴見川沿いで4月、市立横浜サイエンスフロンティア高校の理科調査研究部の生徒たちが「ミドリムシハンティング」と銘打った活動に参加した。


水から採取するのは湖や沼、田んぼにいる微生物のミドリムシ。食品や化粧品に活用されており、バイオ燃料としても期待されている。最近、地域によって、遺伝的に多様なことがわかってきたが、調査された地域はわずかしかない。


そこで、理化学研究所とバイオベンチャー「ユーグレナ」は全国の高校生にも参加してもらう市民調査「みんなのミドリムシプロジェクト」を始めた。地域ごとの遺伝的な特徴をまとめて、地図に落とし込み、公開する。


「油を生産しやすいとか、暑さや寒さに強くて繁殖しやすいなど、未来の社会に役立つミドリムシがいるかもしれない」。理研の研究チームのリーダーでユーグレナの執行役員を務める鈴木健吾さんは期待する。


高校生に参加してもらうのは、若者に生物という分野に興味を持ってほしいという思いからだ。参加者の一人で同高校2年の山本和輝さん(16)も研究者を目指している。「いま活躍している研究者たちと一緒に活動することは、将来の進路を考える上でとても役に立ちそう」と話す。


社会に開かれた形で進める研究はオープンサイエンスと呼ばれ、うち市民が研究に参加するものをシチズンサイエンスという。文部科学省の科学技術・学術政策研究所(NISTEP)によると、世界中で広がっている。ここ20年のパソコン、スマートフォンの普及で、市民が研究に簡単に参加できるようになったことが影響しているという。


たとえば、年1億羽以上の野鳥の目撃情報が記録されるデータベース「e―Bird」は、渡り鳥の生態を調べる世界中の研究に活用されている。「SETI@Home」は地球外知的生命体を探すため、電波望遠鏡のデータをインターネットを通じて世界中のパソコンの空き時間に解析してもらう取り組みだ。


日本では、雷のメカニズムの解明を目指した京都大の榎戸輝揚(てるあき)特定准教授らの研究が、クラウドファンディングや観測機器の置き場所で市民の協力を得て、英科学誌ネイチャーに掲載された。ほかにも、いろいろな農作物の花粉を運んでいるマルハナバチの全国の状況を市民に調べてもらう調査を、東北大と山形大などの研究者が参加を呼びかけている。


課題もある。多数の市民が参加するので、集まるデータの質がばらつく可能性があり、ばらつきを考慮したデータ分析が必要になる。市民が単にデータ集めの下請けにならないような仕組みも必要だ。


NISTEPの林和弘上席研究官は「研究に参加する動機は市民によってそれぞれ違う。研究者がそのことを理解した上で参加する動機を持てる仕組みづくりを考える必要がある」と話す。そのうえで、林さんはシチズンサイエンスが科学への関心を高め、その大切さをより多くの人に知ってもらう機会になることを願っている。「目をキラキラさせて参加する子どもたちもいて、若い才能の発掘にも役立つだろう」(杉本崇)


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