政府の地震調査委員会は9日の定例会で、先月18日に起きた山形県沖を震源とする最大震度6強の地震について、地震活動は海底の北東から南西方向にかけ長さ約20キロの領域で発生、震源の断層は東南東方向に傾いていると推定した。気象庁から、断層のずれが最大1・5メートルだったと報告があったという。
この地震に伴い、新潟県村上市の観測点が北西に約5センチ移動する地殻変動を観測した。一方、先月20~30日の震度1以上の余震回数は、1日あたり0~2回と落ち着いている。平田直委員長は「強い揺れが起きる可能性は低いが、『もう来ない』と安心しないでほしい」と呼びかけた。