東京・歌舞伎町でスカウトされた女子大生に吉原のソープランドの仕事を紹介したとして、警視庁は、東京都渋谷区東1丁目、会社役員福井理一(34)と川崎市高津区二子4丁目、会社員洲之内将也(31)の両容疑者を職業安定法違反(有害業務の紹介)の疑いで逮捕し、10日発表した。
警視庁は、福井容疑者らが2016年から約3年間で6千人以上の女性を全国各地の風俗店に仲介し、昨年11月以降だけでも約2億1500万円の報酬を店側から得ていた、とみている。
生活安全特別捜査隊によると、逮捕容疑は昨年8~11月、東京都新宿区歌舞伎町2丁目の路上で、「『パパ活』は稼げない。ソープランドで働かない?」などとスカウトから声をかけられて応じた22歳と23歳の女子大学生2人に対し、東京都台東区の吉原地区にあるソープランドを紹介して働かせたというもの。
福井容疑者らは仲介した女性の月収の約2割を報酬として店側から受け取り、スカウトと分け合っていたとされる。仲介先は堀之内(川崎市)や金津園(岐阜市)、雄琴(大津市)など全国にあったという。(稲垣千駿)