水泳の世界選手権第3日は14日、韓国・光州などで行われ、アーティスティックスイミング(AS)のデュエット、テクニカルルーティン(TR)決勝で日本の乾友紀子(井村ク)、吉田萌(めぐむ)(ザ・クラブピア88)組は92・1116点で4位だった。チームTR予選の日本も92・3274点の4位で、16日の決勝へ進んだ。
オープンウォータースイミング(OWS)の女子10キロでは貴田裕美(コナミスポーツ)が1時間55分26秒7の22位、新倉みなみ(セントラル目黒)が1時間55分46秒8で30位。日本水泳連盟が定めた東京五輪出場の内定条件である10位以内に入れなかった。
水球の女子1次リーグD組の初戦で、日本は中国に6―8で敗れた。
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一つ穴をふさげば、別のところに穴があく。ASの日本代表デュエットはいま、そんな状態に陥っている。
TR決勝は、予選で足りなかった力強さを意識して泳いだ。演技の印象度で得点を伸ばした一方、規定演技の出来栄えは「高さが足りなかった」と吉田。この項目は予選から点数を下げ、3位のウクライナに引き離された。
五輪で実施されるデュエット、チームの中で、最初に決勝を迎えた種目だった。結果は、来年の東京五輪に影響しかねない。審判員の先入観が、五輪の点数にも反映されやすいからだ。そんな正念場でのつまずきに、井村ヘッドコーチは危機感を隠さなかった。「五輪に向けて、強烈に印象を変えないと。ギャンブルをしなければいけないかもしれない」(清水寿之)