競走馬の飼料添加物から禁止薬物が見つかった問題で、日本中央競馬会(JRA)は5日、薬物検査体制の改善策を発表した。検査機関の競走馬理化学研究所と情報を共有し、販売業者への立ち入り検査を行う。原因は製造業者が原材料を製造する際、同じ建屋内でカカオ豆の副産物の粉じんが混入したことだと判明した。今回の問題で除外された馬の関係者には出走予定レースの3着賞金に相当する交付金が支給される見込み。交付金の総額は4億~5億円になる。先月中旬、飼料添加物の中から禁止薬物のテオブロミンが検出され、土日の2日間で156頭もの競走除外馬を出した。