自動車のF1シリーズ第9戦、オーストリア・グランプリ(GP)は30日、オーストリア・シュピールベルクのレッドブル・リンクで決勝が行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(21)=オランダ=が優勝し、ホンダにとって2015年に始まったF1活動第4期における初勝利を記録した。
ホンダF1、レッドブルと常勝復活へ 来季迎える正念場
2番グリッドから出たフェルスタッペンはスタートに失敗して一時7位に順位を下げたが、猛然と追い上げて、最終盤にシャルル・ルクレール(モナコ、フェラーリ)を逆転した。
ホンダ製エンジンは第2期(1983~92年)に69勝をマークして黄金期を築いた。第1期~第3期の活動では通算72勝(ホンダ単独チームの3勝含む)を挙げており、F1通算73勝目。ホンダ単独チームで勝った06年ハンガリーGP以来、13年ぶりの優勝となった。
ホンダは、金融危機による業績悪化を受けて08年限りでF1を撤退したが、エンジンを中心とするパワーユニット(PU)供給元として15年から復帰。今季は新たに強豪レッドブルと組み、2季目のトロロッソと合わせて2チーム4台にPUを供給している。
フェルスタッペンは今季初勝利でF1通算6勝目。今季は開幕戦オーストラリアGPと第5戦スペインGPで3位表彰台に乗っていた。(時事)