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2度の中断、狂ったリズム 「勝てる」はずが制球乱れる

(14日、高校野球長崎大会 島原農8―1上対馬)


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県営の第1試合は断続的な雨のため、三回裏に36分、五回表終了後にも37分の中断となった。


再開後の五回裏、上対馬の豊永聖(ひじり)選手(3年)は引き続きマウンドに立った。


そこまでは「リズムに乗れていた」。1点返した直後の四回裏、相手の2、3番打者を直球で連続三振に。続く4番も遊飛に打ち取り、この日初の三者凡退に抑えた。捕手の梅野壮太郎選手(同)と決めた、外角低めの直球を中心にした配球に手応えがあった。2度の中断を経てもなお「勝てる」。そう思っていた。


だが、五回裏、球が高めに浮いた。さらに、相手に決め球の外角低めを狙われ6点を奪われた。五回のうちに修正できなかった。


昨夏の長崎大会には左翼手として出場。本格的に投手に転向したのは新チーム発足後だ。「全力投球しかできない」と、梅野選手と練習に打ち込んできた。


試合後、涙は見せなかった。「負けたが、いい試合だった」。ともに戦った仲間にそう伝えるつもりだ。(米田悠一郎)


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