(15日、高校野球福岡大会 祐誠10-8福岡西陵)
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打球の行方がポール際に吸い込まれるのを見届けると、祐誠の4番、荒巻悠君(2年)は一塁の手前で大きく右手を突き上げた。初回に4点を奪われた直後の攻撃。無死満塁の好機で打席が回ってきた。「流れを変えよう」と臨んだ3球目、狙い通りに変化球を振り抜くと、打球はライトスタンドの場外へと届く同点満塁本塁打となった。
監督からはつないでいけと指示が出ていたが、一発を狙おうと決めていた。荒巻君は「打った瞬間に行ったと思った」とにやり。2年生の4番は「ピッチャーが苦しんでいたので助けたかった」と頼もしいコメント。
試合は両チーム合わせて24安打が入り乱れるシーソーゲームになったが、祐誠が逃げ切った。今大会2本塁打の荒巻君。「一発で試合の流れを変えられる4番が目標。先輩たちの足を引っ張らないようにしたい」と次戦を見据えた。(山野健太郎)