第101回全国高校野球選手権愛知大会8日目の15日、岡崎市民球場では3回戦3試合が雨ですべて中止となり、大会注目の好カード、中部大第一―愛工大名電が2日連続で順延となった。試合は16日午後0時半から同球場で開催されることが決まったが、詰めかけた300人近いファンらから落胆の声が広がった。
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中部大第一は、春の県大会で優勝したシード校。初戦となる3回戦の相手が、ノーシードで出場した昨夏の甲子園出場校・愛工大名電だ。
試合は当初、14日の第3試合の予定だったが、雨で15日の第1試合に変更された。この日は連休最終日で、朝から試合を見ようと300人ほどのファンらが訪れ、入場券売り場では傘を差す人たちの長い行列ができた。試合中止が決まると、球場周辺から「えー、そんなあ」と落胆する声が広がった。
2度の順延に、中部大第一の佐藤吉哉監督は「天候なので仕方ない部分はある。選手もわかっていると思うので、とにかく気にせず胸を借りるつもりでやりたい」。鈴木暁斗主将(3年)は「(試合が)流れてしまったのは残念。ただ2日試合が流れた分、調整してベストコンディションに持っていけると思う」と話した。
愛工大名電は7日の初戦を11―0で勝利し、次は2戦目となる。マネジャーの斎藤彩夏さん(3年)は、もう一人の3年生マネジャーと一緒に、部のタオルで「てるてる坊主」をつくった。おまじないのため、ベンチに頭を置いてなでていた。「球場に着いたら雨が降っていたので…。きょうなんとしても試合をしてほしかった。明日三度目の正直でやりたい」と話した。(小川崇、江向彩也夏)