警察官の昇任試験対策問題集の原稿を執筆し、適正な手続きをとらずに出版社から報酬を受け取ったなどとして警察幹部3人が懲戒処分、18人が注意や訓戒の内部処分を受けた問題で、山本順三・国家公安委員長は16日の閣議後の記者会見で「基本的な手続きが守られず職員が処分されたことは大変遺憾だ」と述べた。
警察庁は再発防止策として、職員が原稿の依頼を業者から受けた時点で上司に報告するよう都道府県警に12日付で指示した。過去の問題を内部で閲覧できる仕組み作りも促していく。山本委員長は原稿の執筆について、「必要な税務申告が行われ、公務員関係法令に抵触するものでない限りは特段の問題は生じないと考えている」とした上で、「過去の問題を(内部で)容易に把握できる仕組みを作ることが非常に大切だと思う。取り組みについて警察を指導して参りたい」と述べた。
この問題は西日本新聞などの報…