広州市人民政府新聞弁公室は15日午前、広州医科大学で広州市第78回新型肺炎感染対策取材活動を行った。中国工程院の鍾南山院士は、広州市で勤務・留学している外国籍代表と交流した。新華社が伝えた。
交流活動に参加した外国籍代表は19人で、それぞれ日本、豪州、赤道ギニア、コンゴ、ロシア、ベトナムなどの国から来ている。
鍾氏は「新型コロナウイルス肺炎と戦う中国の経験」をテーマに、中国の感染対策における早期発見、早期隔離などの措置を紹介し、ウイルスの感染経路及び現在の効果的な治療プランを分析した。「全世界が共に感染症と戦うべきだ」と述べた。
鍾氏によると、新型コロナウイルスの感染力が非常に強いことが研究で明らかになっている。現在確認されている感染経路には、飛沫感染と接触感染が含まれる。また空気(エアロゾル)感染、経口感染の可能性があり、さらには無症状感染もある。そのため力強い抑制措置を講じ、早期予防、早期発見、早期診断、早期隔離を行ってはじめて、さらなる感染拡大を効果的に遮断することができる。鍾氏は、中国の力強い措置が効果的であることは証明されており、国内の感染状況はほぼコントロールされているとした。
広州市在住の留学生はどのように防疫すべきだろうか。鍾氏は「外国人学生と中国人学生の差はなく、同等に対応すべきだと思う。中国では最近、人々が徐々に勤務・通学を再開できるようになった。しかしもし外国の友人が来訪すれば、慎重になり防護に注意すべきだ」と述べた。
ベトナムから来ている中山大学中国語学部2016年度入学の范玲玲さんは、鍾氏に「中国と他国はいかに助け合うべきか」と質問した。
鍾氏は「マスクや人工呼吸器などの支援のほか、より重要なのは医学交流・協力の展開だ。我々は現在毎週、各国の専門家と交流している。交流を増やせば回り道を減らせる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年4月16日