陝西省宝鶏市千湖湿地鴻溝トキ繁殖区でこのほど、トキが卵を4個産んでいることが確認された。卵を産んだのは、2014年に千陽千湖湿地で放鳥されたトキのつがいで、初めて1つの巣に4個の卵を産み、これは過去最多という。さらに、今月16日から20日にかけて、4個の卵が続々と孵化し始めた。孵化したひな鳥は順調に育っており、トキの保護に従事するスタッフ達は充実感を漂わせ、自信も高めている。中央テレビニュースが報じた。
関連のスタッフによると、今回、野生下で孵化に成功したトキのひな鳥の親は、自然環境でカップリングした。
つまり、千湖湿地の生態環境は明らかに改善しているということと、同地で行われているトキの野生化を目指す放鳥も順調に進展を見せているということを示している。2014年9月に、同地でトキが放鳥されてからこれまで約5年間に、トキは現地の気候や環境に慣れ、野生下で巣を作り、エサを捕り、カップリングして交尾し、卵を産んで孵化させる能力を備えるようになってきた。野生のトキの習性が少しずつ回復しており、良好な生態環境の中で生存し、繁殖できるようになっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年5月28日