96.5%「機会があれば、学校にもう一度行ってみたい」
調査では、回答者の96.5%が、「機会があれば、学校にもう一度行ってみたい」と答えた。調査を分析すると、その回答は、「クラウド卒業」した卒業生の割合が98.2%と、伝統的な形式で卒業した卒業生の82.9%を上回っていた。
陳さんは、「新型コロナウイルス流行が収束したら、必ず学校にもう一度行ってみる。そして、大学の校舎の前で写真を撮ったり、ルームメイトと芝生の上に座って、アカデミックドレスを着て最も尊敬する先生と写真を撮ったり、図書館に行ってみたりして、静かな雰囲気、積極的で向上心ある学風をもう一度味わいたい」と話す。
張さんも友人数人と近い将来、校舎の前に行って写真を撮り、遅ればせながらの卒業パーティを開こうと約束しているという。
調査では、回答者の98.3%が「同級生と新型コロナウイルス流行収束後会おうと約束している」と答えた。また、61.7%が「同級生と新型コロナウイルス流行収束後大学にもう一度一緒に行こうと約束している」、60.0%が「一緒に卒業写真を撮ろうと約束している」、58.0%が「先生を訪ねに行こうと約束している」と答えた。
68.0%「周りの人に親切に接し、大切にすることを学んだ」
陳さんは、「オンライン卒業式に参加した時、胸にぽっかり穴が開いたような気持ち、興奮する気持ち、さみしい気持ちなどが一気にこみあげてきた」と、とても複雑な気持ちになったことを振り返る。そして、「春節(旧正月、今年は1月25日)以降、卒業論文の口頭試問をオンラインで行い、オンラインで面接を受けたシーンが自然と頭に浮かんできて、胸がいっぱいになった。こんなにたくさんのことを経験して、自分でも成長したと感じる。もう会う機会がない人もいるだろう。だから、今後は今を大切にして、周りの人にもっと親切に接し、大切にしたいと思うようになった」と話す。
舒常務副院長は、「『クラウド卒業』を経験して、大学生は、心理面で学ぶところがあり、成長することができた。まず、安心感が増した。新型コロナウイルス流行が突然発生して、『クラウド卒業』を経験するなど、周りの環境が変化し、ほとんどの学生が冷静に、落ち着いた対応をした。それは、人の安心感というのは、周りの環境が与えてくれるものではなく、心から生まれるものであることを示している。次に、精神的に成長した。卒業というエピローグをオンラインで迎えたことで、多くの学生が今を大切にすること、周りの人を大切にすること、生活を楽しむこと、広い心を持つことなどを学び、そうすることで幸福感が増すことを知った」と話す。
「クラウド卒業」により、今年の卒業見込み大学生にはどんな収穫があったと感じているのだろう?調査では、回答者の68.0%が「周りの人に親切に接し、大切にすることを学んだ」、65.2%が「順応性が増した」、50.4%が「落ち着いて、積極的な気持ちをより培うことができた」、48.3%が「自分の情緒をコントロールする能力が高まった」と答えた。
回答者のうち、52.3%が男子学生、47.7%が女子学生だった。また、88.6%が「クラウド卒業」した。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年6月22日