浙江工商大学杭州商学院はこのほど、画像編集技術を駆使して、「クラウド卒業写真」を制作し、新型コロナウイルス感染流行が原因で、卒業写真の撮影が中止となった大学4年生668人にこの特別な卒業記念品を贈呈した。人民網が各社の報道をまとめて報じた。
新型コロナウイルス感染流行の影響で、多くの大学が卒業式や卒業写真の撮影を中止している。せっかくの卒業シーズンに、卒業写真撮影が中止となり、多くの大学生は非常に残念な思いを抱えている。そこで杭州商学院は画像編集技術を駆使して、卒業生のこの思いを解決すべく、18クラスの卒業生の「クラウド卒業写真」を制作した。
制作を企画した金融専攻2017級の学生・張沈秋さんは、「先輩たちのために『クラウド卒業写真』を制作したいというアイデアは教員たちから大いに支持された。そこで画像編集グループを立ち上げ、18クラス668人の写真を集めた」と説明する。
写真の細かな画像処理を担当した楊介濠さんは、「写真を集めることから、卒業写真を作るまでの過程は決して簡単じゃなかった。写真の色調などあらゆる問題に頭を悩ませた。でも、微力を尽くして、先輩たちの大学での4年間をちょっと違う方法で記念したいと思えば、やりがいを感じられた」と振り返る。
浙江工商大学だけでなく、中南大学も手描きイラストと組み合わせた可愛らしい卒業生たちと大学の代表的な建物を合成させたユニークな卒業写真を制作している。
他の多くの大学も同様にバラエティーに富んだ卒業写真を制作している。
ネットユーザーは、こうした卒業写真を目にし、「こんなふうに撮影するのはやだなぁ。大泣きしてしまいそう」や「とてもさみしい。このままさよならしたら、もう会えないかもしれない。卒業写真が唯一の思い出なのに」、「おもしろいけど、せつない。ちょっと残念」、「今度は社会に出て再会しよう!」など、悲しい気持ちや複雑な気持ちを表すメッセージを寄せている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年5月9日