2019年7月14日、四川省成都市はイタリア・ナポリからバトンを受け、夏季ユニバーシアード競技大会は「成都タイム」に突入した。成都市での第31回夏季ユニバーシアード競技大会開催まであと1年を切った。
夏季ユニバーシアードの試合会場の建設が今、急ピッチで進められており、ラストスパートの段階に入っている。そして、ボランティア活動も計画が進められている。成都市の大学44校の学生約5万人から、中核的な役割を担うボランティア3000人が選出された。夏季ユニバーシアードのボランティア計画を進めるために、成都はオンラインで講習を5回開催したほか、育成カリキュラムを50回以上開設し、延べ1万5000人を訓練してきた。
今年4月、成都は夏季ユニバーシアードの中核ボランティア3000人を対象に、第1回オンライン「クラウドテスト」を実施。合格率は98%に達した。
四川外国語大学成都学院2年の王涛さんは、中核ボランティア3000人の一人だ。子供の頃から漢詩の文化が大好きという王さんは、今回のボランティア活動を貴重な機会と捉え、夏季ユニバーシアード開催中は、成都の文化の魅力を他の地域からやって来るゲストにしっかり紹介したいと考えている。「成都の美は、昔からの漢詩だけでなく、この都市のいろんな所で感じることができる。例えば、武侯祠や寛窄巷子などたくさんの観光地があり、長い歴史を誇る文化の魅力が満ちあふれている」と王さん。
そして、「国際スポーツ大会の魅力を肌で感じることを楽しみにしている。中核ボランティアになってから学んできたことを発揮したい。外国語やマナー、国や省・市の状況、天府(四川)文化など、たくさんのことを学んだ。本当に責任が大きいと感じている。ボランティアは、成都と他の地域からやって来たゲストを繋ぐ架け橋で、ゲストに成都について知ってもらい、成都のことを好きになってもらいたい」と話す。
西南石油大学3年の蘇鈺潔さんも、王さんと同じくボランティア活動が好きで、世界に成都をPRすることを心待ちにしており、「グルメほど、世界各地の人とすぐに心を通じ合わせてくれるものはない。それは成都の強み。他の地域からやって来たゲストに四川のグルメ文化を紹介したい」と話す。
四川文化伝媒職業技術学院の大学生ボランティア・劉加さんは、「他の地域からやって来たゲストに一番伝えたいのは成都の活力。インターネット上では、成都はとてものんびりしていて住みやすい都市で、街中で麻雀をしている高齢者たちがたくさんいるし、公園で座ってお茶を飲んで午後をずっと過ごしている人もたくさんいるというコメントがたくさんある。でも僕は、成都はとても発展した都市であることを伝えたい。地下鉄は18号線の建設まで計画されている。また、市の大きさも拡大する一方だ。成都は活力に満ちた都市だ」と語る。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年8月20日