中国のネット文学のドラマ化願う声高まる
中国文化という土壌に根を下ろすネット文学がなぜ海外で大人気になっているのだろう?
閲文集団の関連の責任者は、「人々が好むストーリーには共通点がある。ストーリーによって形作られるヒーローの姿、それが示す価値観には、どの国の人も共感できるポイントがあるものだ。中国のネット文学はちょうど人々を温かい気持ちにしたり、奮闘するよう鼓舞したりする物語が特徴で、東洋の特色ある伝統文化の要素が味。それが海外の読者市場にとって魅力となっている」と分析する。
海外の文学作品は、創作から発売までの周期が長く、紙媒体図書は価格も高いため、読書市場のコンテンツは需要と供給がアンバランスな状態となっている。そこに中国のネット文学が到来して絶好調となり、その空白が埋められている。「研究報告」の調査研究によると、海外読者の87.9%が「海外のファンタジー文学では満足できない時に、中国のネット文学を選んで読む」と答えた。
中国のネット文学はジャンルが豊富で、多様化、精練されているのが創作の特徴。読者の過半数は「中国のネット文学を海外文学と比べた時の最大の長所は内容が想象力に満ちている点」との見方を示す。ネット作家・横掃天涯の作品で、中国の師を尊び、道を重んずるという伝統文化を描写する「天道図書館」は、多くの海外読者の間で高く評価され、人気を博している。ネットユーザー・Hevvehさんは「今までで一番素晴らしい物語。たくさんの独特で、おもしろいストーリーが含まれており、読んでいると引き込まれていく」とコメントを寄せている。
また、「香蜜■■燼如霜(The honey sank like frost、■はさんずいに冗)」などのネット文学を原作としたドラマ・映画が、中国国外でも賞を受賞し、中国のネット文学作品の影響力はさらに多くのグループの人々にまで広がり、文学作品そのものに益を及ぼすようになっている。「研究報告」によると、ネット文学の作品の映画化、ドラマ化の面で、中国のオンライン小説がドラマ化されることを希望するユーザーが最も多い。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年9月25日