ネットユーザーの4割超がデリバリー利用 客単価が上昇
20年6月末現在、中国のオンラインデリバリーのユーザー規模は4億900万人に達し、同年3月に比べて1124万人増加し、ネットユーザー全体の43.5%を占めた。携帯電話でのオンラインデリバリーのユーザー規模は4億700万人で同1067万人増加し、携帯電話でのネットユーザーの43.7%を占めた。
同報告は、「新型コロナウイルス感染症の影響により、デリバリーの配達員のコストが下がったと同時に、中・高級レストランがデリバリーサービスを始めたことにより、デリバリーの客単価がある程度上昇し、このような人件費と客単価の状況の改善がデリバリー業務の回復にプラスの影響を与えた」と指摘した。
感染症がネットユーザーの「おうち経済」の爆発的発展を後押し
同報告は、感染症の影響を受けて、一部の業界が爆発的に発展したと指摘した。たとえばテレワークは、20年6月末現在、中国のユーザー規模が1億9900万人に達して、ネットユーザー全体に占める割合は21.2%になった。
20年6-7月には、遠隔会議の1日あたり平均利用時間が110分に達し、ユーザーの間で遠隔会議がますます日常化した。20年の春節(旧正月、今年は1月25日)には、1800万社を超える企業がオンラインのテレワークモデルを採用し、通年のスマートモバイルオフィス市場の規模は375億元(約5807億円)、成長率は30.2%に達することが予想される。
仕事だけでなくショッピングも盛んに行われた。同報告によると、上半期の商品の消費はオンラインへの移行が目立った。中国のネットショッピングユーザーの規模は7億4900万人に達し、同年3月より3912万人増加して、ネットユーザーの79.7%を占めた。
また、上半期にはオンライン診療の市場規模が急速に拡大した。20年6月末現在、中国のオンライン診療ユーザー規模は2億7600万人に達し、ネットユーザー全体の29.4%を占めた。
このほか、第2四半期(4-6月)に小中高大学で徐々に秩序よく授業が再開するにつれて、オンライン教育のユーザーが減少した。20年6月末現在のユーザーは3億8100万人で、同年3月に比べて4236万人減少し、ネットユーザー全体に占める割合は40.5%だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年10月1日