中国では5Gネットワークの発展が加速し続けており、全国に建設された5G基地局はすでに48万ヶ所を超え、接続する端末台数も増加を続けて1億台を超えた。5Gの応用はますます豊富になり、工業、医療、メディア、交通などさまざまな分野をカバーするようになった。「第一財経」が伝えた。
9月5日、2020年中国国際サービス貿易交易会で行われた5G新興サービス貿易発展フォーラムで、工業・情報化部(省)情報通信発展司の聞庫司長は、上述した中国5G建設の最新の進展状況を明らかにした。
聞氏は、「5Gは次世代移動通信技術の主要な発展方向として、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能(AI)などの最新技術と混じり合いながらともに前進し、融合とイノベーションを遂げ、絶えず新しいモデル、新しい業態、新しい産業を生み出し、経済社会のデジタル化、ネットワーク化、スマート化へのモデル転換と発展を力強く支えてきた」と述べた。
中国移動(チャイナモバイル)の趙大春副社長は、「5Gは単なるネットではなく、新しい技術革命の加速装置の側面がより大きい。現時点で、中国移動は5G基地局を30万ヶ所建設し、商用化を達成した都市は340ヶ所を超えた」と述べた。
また趙氏は、「5Gがサービス貿易と深く融合すれば、各業界の加速的発展を推進することになる。たとえば5Gプラス金融サービスは銀行営業所の『無人化』運営能力を提供し、5Gプラス拡張現実(AR)観光サービスは文化財を『生き返らせ』、5Gプラス医療サービスは高精細の動画を通じて遠隔診療を提供し、5Gプラス教育はより広く行き渡る質の高い教育を提供する。中国移動は5Gの選りすぐりの専用ネットワークを利用し、独自運営メンテナンス、独自サービス、独自開発などのネットワーク能力を提供して、『ネットワーク即サービス』を実現する」と述べた。
2020年に世界の5G商用化は一定の規模を備えるところまで発展している。大まかな統計によれば、2020年7月末現在、世界の46ヶ国・地域、ネットワーク運営企業99社が5G業務を展開・提供し、米国、韓国、欧州、日本などの主要国・地域は5G建設を積極的に加速し、5Gの融合応用を展開し、5G産業の生態圏が徐々に豊かになり、応用の模索が絶えず深まりをみせ、経済社会の発展を促進するという5Gの効果がすでに現れ始めたという。
聞氏は、「現在、中国は5Gネットワークの建設と応用育成の重要な時期にさしかかっている。まずネットワークの供給能力を持続的に向上させ、次に応用産業の生態圏を積極的に構築し、さらに国際交流・協力を踏み込んで展開することを提起する」と述べた。
現在、5Gネットワーク建設が加速的に推進されている。北京市の殷勇副市長は、「北京は年内に五環路以内と都市副中心の屋外での切れ目ないカバーを実現するとともに、五環路の外の重点エリア、典型的応用シーンで精度の高いカバーを実現する計画だ」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年9月7日