中国初の高速鉄道ターミナル駅改築プロジェクトがこのほど、全面的に竣工した。深セン北駅が改築された後、広深港高速鉄道、厦深高速鉄道及び建設中の贛深高速鉄道など複数方向の列車中継発車能力が全面的に向上する。科技日報が伝えた。
広鉄集団深センプロジェクト建設指揮部の関係責任者によると、深セン北駅改築プロジェクトは駅の運営を維持し、既存の規模を保った上で、初めて「壊しつつ作り直す」方法を採用した。一部のレールとプラットフォームの取り壊しと再築を行い、中国初のケースとなった。
中鉄四局深セン北駅改築プロジェクト常務副社長の闞剣鋒氏は取材に「深セン北駅改築プロジェクトは中国で初めて、運営中の高速鉄道ターミナル駅の改築・高度化に成功した。施工中には前後して8カ所の無バラスト分岐器を設置し、信号CTCS-3レベル列車制御システムを採用し、パンタグラフの広範囲の分岐器エリア硬横梁、全体ブラケットの改築などを行った。これらはいずれも中国初で、一連の世界的な技術の難題を解消した。我々はさらに無バラスト分岐器、信号CTCS-3レベル列車制御システム大型高速鉄道ターミナル駅改築技術モデルを総括・形成し、今後の中国の高速鉄道駅改築に向け有益な経験を蓄積し、参考モデルを提供した」と述べた。
深セン北駅副駅長の張明氏は「改築終了後の深セン北駅は贛州、茂名、西麗など複数方向の線路をつなげる能力を持つ。将来的により多くの新線路の導入に伴い、深セン北駅の列車中継本数が最多で413往復にのぼり、旅客の移動の需要をより良く満たせるようになる」と述べた。
深セン北駅による今回の運営中の大型高速鉄道駅の改築・高度化の成功は、中国のその他の高速鉄道駅の改築・高度化の有益な模索となった。また中国の高速鉄道が高い科学技術力、成熟した運営管理能力を持つことも反映した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年12月22日