国家航天局月探査・宇宙事業センターによると、月探査機「嫦娥4号」の着陸モジュールと月面ローバー「玉兎2号」はそれぞれ22日午前5時と21日午後7時22分に月の25日目の日中の作業を終えた。地上からの指示に基づき月の夜間モードの設定を終え、月の夜のスリープ状態に入った。22日現在、着陸モジュールと月面ローバーは月面で719日間作業しており、月面ローバーの走行距離は累計600.55メートルにのぼっている。さらに、嫦娥4号は月面で太陽エネルギー粒子を観測しており、人類の探査機としては史上初となった。光明日報が伝えた。
専門家の説明によると、月面の放射線量は地球の約100倍だ。月には地球のような大気と磁場がないため、銀河宇宙線(銀河系からの高エネルギー粒子)がいとも簡単に月の表面に到達してしまう。この強い放射線は月面で作業する宇宙飛行士に損傷をもたらすほどだ。また太陽フレアが生じると、太陽高エネルギー粒子が粒子の流量を数千・数万倍に増やし、宇宙放射線も極めて強くなる。そのため月に到達する太陽高エネルギー粒子の観測はとりわけ重要だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年12月23日