冬と春は呼吸器疾患が多発する季節である上に、今年はさらに新型コロナウイルスも発生した。上海の各大手医療機関の救急診療にはどのような変化が生じているのだろうか。このほど複数の医療機関を取材したところ、今年は呼吸器疾患などの感染症の発症率が前年同期比で大幅に低下している。医療専門家によると、マスク着用などの良好な防護習慣がその「最大の功労者」だという。解放日報が伝えた。
上海交通大学医学院附属瑞金病院で、小児科救急のややもすると3、4時間待ちの混雑状況が解消された。救急科の毛恩強主任は「今年は新型コロナウイルスにより、多くの家庭で良好な個人の防護意識が高まった。特に子供はマスク着用、こまめな手洗いなどの簡単な日常衛生習慣により、例年多発する上気道感染症などの症状が大幅に減少した。気温の低下に伴い、保護者は子供に気温の高い室内と寒い室外を頻繁に出入りさせないよう注意すべきだ」と述べた。復旦大学附属小児科病院救急診療管理弁公室の沈国妹主任は、「良好な衛生習慣の育成は、呼吸器疾患やインフルエンザの予防に対して非常に重要だ。子供の感染率が下がり、保護者の防護意識が高まり、運動や飲食などの改善により抵抗力が増し、小児の呼吸器感染症の例年のピークが見られなくなっている」と強調した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年12月25日