10月13日、安徽省亳州市の家庭農場でキノコを収穫する農民。(劉勤利/人民図片)
貧困脱却の難関攻略がここまで進んだ今日、再貧困化の防止が難関攻略の継続と同様に重要となっている。各地のおおよその調査では、すでに貧困から脱却した人々のうち200万人近くに再貧困化のリスクがあり、ボーダーライン上の人々も300万人近くに貧困化のリスクがある。各地は再貧困化を防止するために見守り、支援する制度を整備して、ターゲットをしぼった措置を講じ、貧困脱却の成果を揺るぎないものにし、貧困脱却における難関攻略目標・任務の質の高い完成を確保することを積極的に模索している。人民日報が伝えた。
再貧困化の防止には、まず重点的対象をしっかりと明確にする必要がある。
国務院貧困者支援弁公室は、最貧困化防止のための見守りは世帯単位とし、すでに貧困から脱却したと登録されたが不安定な世帯、所得が登録貧困世帯をわずかに上回るボーダーライン上の世帯を主に見守る方針を明確に打ち出した。現時点で安徽省はボーダーライン世帯を6万1279世帯確認し、20万6600件の支援措置を定め、ターゲットをしぼった支援を通じて、すでにボーダーライン世帯1万8029世帯の貧困化リスクを解消した。
10月14日、怒江州林生暖民鞋業有限公司の就業貧困者支援工場で、靴を縫製する労働者。(梁志強/人民図片)
タイムリーに注意を払い、早期に支援すれば、再貧困化を防止できる。「新疆貧困脱却難関攻略データプラットフォーム」は未だ貧困から脱却していない16万人余りの人々、すでに貧困から脱却した292万人余りの人々、貧困に陥りやすいボーダーライン上の人々37万人の動的情報を収録。「赤・オレンジ・黄色・緑」の4色で所得水準や再貧困化リスクを示しており、一目瞭然だ。
垣根を越えて、データを共有する。河北省魏県や館陶県では医療保険・民政・緊急管理データネットワークによって、病気や災害のために大きな支出をした人々を識別し、速やかに基金を通じて支援している。
再貧困化と貧困化の防止には、根本的には貧しい人々の自己発展能力を高めることで、その雇用が保障され、持続的で安定した増収が確保されるようにする必要がある。
労働技能訓練、労務貧困者支援協力、貧困者支援工場。安徽省は様々な就業支援手段を講じて、貧困人口162万9500人の就業を実現し、再貧困化のリスクを抱える人々のための就業ネットワークをしっかりと構築した。
10月14日、貴州省銅仁市玉屏トン族自治県のイチゴ栽培基地で農民を率いてイチゴに施肥する村幹部。(胡攀学/人民図片)
保障ネットをしっかりと構築して、病気・災害・学業による貧困化を防止する。各地は一連の措置を講じて、労働能力のない見守り対象に対して、しかるべき保障を確保し、病気・障害・災害など不測の事態によって再貧困化・貧困化した世帯に対して、速やかに支援を行っている。
全国で累計98万余りの貧困者支援産業事業が実施され、貧困世帯の92%をカバーしている。8月末までに全国の貧困者支援事業、貧困者支援リーディングカンパニー、貧困者支援工場が全面的に活動を再開し、出稼ぎ貧困労働力は昨年の106%に達し、貧困者支援消費額は1300億元近くに達した。
現段階で、全国で計25万5000の駐村作業チーム、累計290万人余りの貧困者支援幹部が派遣され、貧困脱却の難関攻略戦の全面的勝利を確保している。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年12月2日